松浦 良朗(dcrv4703) 2008-01-10 23:14:58 |
駅弁大会の隆盛の影で何故かそれほど話題にならないのですが、全国各地で駅弁業者の撤退や廃業が相次いでおり、それは新幹線の停車駅や県庁所在地レベルの駅にも及んでいます。
昨年11月、大正時代から大分駅や別府駅で駅弁を販売していた「梅乃家」が撤退しました。大分駅では現在別の業者が販売しているようですが、JTB大型時刻表からは駅弁マークは消えています。 同じく昨年11月、相生駅と播州赤穂駅で駅弁を販売していた「エノキ」が経営不振のため突如営業を停止し、破産手続きの準備に入りました。 http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0000786645.shtml 地元では後継業者を探しているようですが、なかなか大変そうです。 そして昨年12月、大牟田駅の駅弁業者が廃業しました。 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20071229/20071229_020.shtml 炭鉱閉山で街の活気がなくなるなか辛うじて販売を続けていたものの、ついに力尽きたようです。 確かに最近はJR自身が駅ナカで各種弁当類を盛んに販売していますし、コンビニ弁当も以前に比べると質が向上しており、少量生産で値段が相対的に高く、さらに駅での販売ということで各種制約条件の多い駅弁業者にとっては大変な時代ですからね・・・ 大分駅の「梅乃家」も、数年前の時点では売店に並ぶ弁当はコンビニ風のほうが多数派でした。 Y.Matsuura |
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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-01-11 18:58:24 |
松浦さん、こんにちは。
駅弁事業者は、いま業界再編の真っ最中という感じですね。 売れる駅では、国鉄時代の1駅1駅弁事業者の構図が崩れてJR系の販売店が搬出していますし、売れない駅は淘汰の最中といった様相のようです。 本日の昼のテレビ朝日系列「ワイドスクランブル」で京王百貨店の駅弁大会を特集していましたが、そこにでてきた和田山駅の福廼屋さんは、ホームの立ち食いそば兼務の売店に置いてある駅弁が、昼食時にわずか3個。それが全く売れない日もあるということです。幸い、取材当日には2個購入された方がおいでになって1個だけ売れ残る形になりましたが、それでもうれしそうにされていたのが何だか可哀想に見えました。 長らく、なかなか質の高い駅弁を提供していた長野駅のナカジマ会館は昨年はじめに駅弁事業から撤退してしまいました。先月、その長野駅の様子を見に行ったら、ホーム売店で売っているのは上州なんとか・・・や、横川の峠の釜飯など、長野の郷土料理ではありません。かろうじて昨夏登場した模様の吉美による「牛めし弁当」が地元産の様子です。また、長野新幹線の停車駅それぞれの特徴を出した長野新幹線開通10周年記念の「あさま弁当」が売られていて、これらが長野らしいという程度でした。 ここ10年ほどで、生き残る事業者と淘汰される事業者にはっきりと分かれるのではないでしょうか? また、生き残る事業者の多くは、駅売りの駅弁以外の商売を軌道に載せたところが、片手間に駅弁“も”製造販売しているという感じになるのかな? と思うのですが、どうでしょう。例えば、おぎのやさんはドライブインでブランド力がある「峠の釜飯」を販売していますよね。仕出し屋として地元の方を相手にした商売をしているところも、地方ではあるようです。 いずれにしても、駅弁事業者にとっては厳しい時代になりましたし、そのまとめ役である日本鉄道構内営業中央会の舵取り手腕も今後の日本の駅弁の歴史を左右することになるのではないでしょうか。 伊藤 博康 |
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柾岡 淳夫(dtft2462) 2008-01-11 19:38:41 |
松浦さん、みなさん、こんにちは。
あちらこちらで駅弁業者の撤退や廃業・倒産が起こっているんですねぇ。 大分の「梅乃家」相生の「エノキ」はいずれもいい弁当を作っていたのですが…特にエノキは相生のほか播州赤穂の構内でも販売していたはずです。「しゃこめし」が有名でしたが、季節限定で「いかなごのくぎ煮弁当」なども作っていました。相生の駅弁販売はラッチ外のそば・うどん店で行っており、改札内では新幹線コンコースのKIOSKに委託していましたが、見ている限りでは売り上げの大半は新幹線の車内販売だったんじゃないかなと思います。 大牟田の駅弁も「たいらぎ寿司」(最近は名前は変わっていたような…)に惹かれて途中下車したこともあったのですが… 過去には天王寺の「芦の家」や福山の「鞆甚」が倒産していますけれど、そのときほどのニュースではないにしろ汽車旅派には由々しきニュースです。 柾岡 淳夫 |
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ゆきむら(cxsw5719) 2008-01-11 21:41:15 |
松浦 良朗さん、こんにちは。
>確かに最近はJR自身が駅ナカで各種弁当類を盛んに販売していますし、コンビニ弁当も以前に比べると質が向上しており、 はい、その通りだと思います。自分自身を振り返ってみても、最近は旅先でもコンビニのおにぎりや弁当を重宝しているというのが実感です。空腹を満たすには充分の質ですし、特に旅情を求めたりするのでなければ、相対的に安い値段の商品に移行するのは必然ですね。 そうは言っても、駅弁のよさは捨てがたいものがありまして、つい先日も千葉の「やきはま丼」というのを買って、大いに満足したものです。 商売として成立するためには、ひろやすさんのご指摘にもあるように、他にメインとなる柱がないとダメなのかも知れません。 そのうち、「駅弁」というものは百貨店やスーパー、あるいはドライブインで売られるだけになってしまい、「へ〜、昔は本当に『駅』で売ってたんだぁ」などという笑い話が本当になってしまうかもですね。 ゆきむら@TAMA City |
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松浦 良朗(dcrv4703) 2008-01-14 01:20:02 |
>そのうち、「駅弁」というものは百貨店やスーパー、あるいはドライブインで売られるだけになってしまい、「へ〜、昔は本当に『駅』で売ってたんだぁ」などという笑い話が本当になってしまうかもですね。 実際、各地の駅弁大会で売られている駅弁の中には「駅弁業者が大会向けに特別に作ったもので、地元で手に入れるのが困難」なものが少なくないようで、私がよくアクセスしている「駅弁資料館」という個人サイトではこれらを「催事駅弁」とか「疑義駅弁」と呼んでいます。以前、関西の某駅弁業者の公式サイトに載っている駅弁一覧で「これは各地の駅弁大会向けのもので、駅では販売していません」と堂々と宣言しているものがあったのにはさすがに参りましたが・・・ ちなみに、かつての津山駅の駅弁業者は火事がきっかけで駅弁販売から撤退したものの、現在は別の場所で堂々と元駅弁を販売していたりします。 Y.Matsuura |
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