【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.633 【肥薩線】矢岳越え(1)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-17 17:58:02
みなさん、こんばんは。
鹿児島への出張があり、日曜日に入りさえすればよかったんですが、朝早く出かけて観光列車に乗ってきました。

空港からどうやって肥薩線に繋ぐのか?まずパソコンで検索したのは空港からのバス。かつて肥薩オレンジ鉄道と九州新幹線に乗った時も空港から川内へ移動し、熊本まで肥薩オレンジ鉄道+つばめリレーで北上し、熊本から鹿児島中央へつばめリレー+つばめで乗ってます。そのときの経験から空港からどこかまで行ってJRにたどり着く、ということで調べてみると、まずは人吉行きの高速バス。宮崎行きも吉松で降りられるけど、多分高速のバスストップ。南の国分、隼人方面では、「しんぺい2号」に間に合わない。

そんな中、温泉バスというのを見つけた。空港の東を流れる天降川沿いの妙見温泉へ向かうバス。温泉入浴券1枚付きで乗り降り自由な路線に、嘉例川駅を経由している。これがなんと空港を10:15発で、9:50着予定の飛行機とはどんぴしゃな発時刻。
とりあえずこれが第一候補。もし遅れた場合は、11:00の人吉行き高速バスに乗れば12:00頃着で、お昼ごはんタイムが1時間あり、13:02の下り「いさぶろう3号」に乗り継げる。嘉例川経由なら、上りの「しんぺい2号」で行って、「いさぶろう3号」で折り返すことになる。

14日の日曜日は、まだ鉄道の日記念の乗り放題切符が有効で、この普通列車も混むのかもしれないと、とりあえず前日(遅すぎ!)、会議資料作りに休日出勤の途中で、みどりの窓口に行ってみた。すると、「いさぶろう3号」の方は窓側が取れたが、その後乗り継ごうとしている鹿児島中央行きの「はやとの風3号」が通路側1席のみ。うーむ、乗り継ぎ時間は20分近くあり、自由席が1両あるのでそれにするかと、通路側は取らずにいた。

会議の資料を作り終わって、職場の時刻表を見てみると、しんぺい、いさぶろう号は自由席は7席しかないと書いてあり、嘉例川経由のバスに間に合った場合、嘉例川からの普通列車から「しんぺい2号」への吉松での接続はたったの3分。はやとの風2号が先に到着しており、自由席に空席の可能性はほとんどなさそうだ。
帰りにもう一度みどりの窓口によって、「しんぺい2号」の指定を聞いてみると、こちらは通路側しかない。帰りは窓側だし、いろいろ降りるにしても行きに楽しんだほうがいい。ちょうどお弁当タイムにあたるし、とりあえず指定席だけ確保しておく。

さて、準備はここまで。旅行記の古いのをひっぱりだして、当時の状況をつかんでおく。ここは2度越えており、1度目は北から。1990年の九州旅行で。2度目は2001年。すでに完乗モードに入っており、残っていたくまがわ鉄道を乗るため、南から。このときはすでにいさぶろう・しんぺいの名称が付いた列車だった。ステンレスボディのキハ31。転換クロスシートを向かい合わせにし、両方の座席に板を渡し、ござの上に座って展望を楽しめた。
嘉例川では金土日に弁当を売っているようだし、だめなら立ち売りもしている吉松で入手できる。いさぶろう・しんぺい号の車内では、ミニバーもあるし、グッズも売られているようだ。楽しみになってきた(笑)。

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No.634 (Re:633) Re:【肥薩線】矢岳越え(2)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-17 18:42:57
みなさん、こんばんは。

14日は羽田での出発便が多い時間帯で、8:31に離陸。鹿児島到着は10分ぐらい遅れるらしい。

実は矢岳越えを最初から狙っていたのではなく、この飛行機に乗ることが決まっていた。旧JASのレインボーセブン機の旧スーパーシート。JALに統合されカラーも統一されてしまったが、クラスJシートとして、乗ることが出来るし、それは予約の便の選択画面から推測できる。JALはこの12月から国内線にファーストクラスを導入するという。この3クラスシートを持った旧レインボーセブンもどうやら改修の対象らしい。もう長距離で旧レインボーセブンの旧スーパーシートに乗ることもないかと、鹿児島行きが決定したときに、空いていたので即予約購入したもの。フライトマップが好きなときに見られるのはやはり楽しい。ずっと雲の上だったのでなおさらである。鹿児島までゆったりと過ごした。

到着が4番スポットであることは、着陸したときのアナウンスで知った。出口には少々遠いスポットだ。10:00ちょうどに到着。トップで機を降り、小走りに出口へ。9月の調査できているので、温泉バスの切符を販売している総合案内所は出口のすぐ前だということもわかっている。そこで温泉バスの切符を買い、国際線ターミナル前の温泉バス乗り場には10:08着。バスはあるが運転手がいない。国際線ターミナルでトイレによって戻ってきたら運転手が乗っていた。

乗客は私だけ。大丈夫か??このバス。運転手に泊まる宿を聞かれるが、今日は鹿児島市内だと告げる。降りるバス停を聞かれるので、まずは嘉例川駅と答える。空港前の国道を少し北上して右に折れ、県道を下っていって左の細い道に入っていくと、嘉例川駅だ。のぼりが立っていて、お弁当屋さんも営業している。すでに「はやとの風2号」は出てしまっているので、接続は次の普通列車である。

20分近くの待ち時間の間に、100年以上経っている駅舎を外から眺め、中にある通票発行機や、古い駅名板を見る。駅舎の右には、登録文化財に指定されている建物であることを示す新しい標柱も立っている。名誉駅長さんだったかも詰めていて、着ている黒いTシャツのバックプリントがこの駅舎だ。これはなかなかいいんじゃないかな。弁当屋のおやじは、駅舎前に止めようとする車の運転手に、記念撮影する人がいるから、と左手に誘導。日曜の駅はひっきりなしに見学者がやってくる。

百年の旅物語「かれい川」という駅弁を買い、上り列車に乗って吉松へ向かう。扇風機も付いているが、こんな天気のいい日は窓全開がきもちいい。次は霧島温泉。うーん、霧島温泉はずっと山の中だよなあ。案内板にも”霧島温泉郷 18km バス40分”とあるし。かつての霧島西口のほうが、位置を表す意味では駅名にぴったりだと思うのだけど。

大隈横川駅も登録文化財。ここは機銃掃射の跡が柱に生々しい。その案内板もある。反対ホームにはタブレットキャッチャー。これは2回目のノートにも記してあって、下にはどうやら案内板が立ててあるようだ。たぶん2回目の時にはそういう案内板はなかったはず。小さな分水嶺を越えて天降川から川内川の谷に入ると栗野駅。ここで対向列車を待つ。ホームにはもうぼろぼろになってしまった鐘がある。2回目のときもそうだった。確か最初にここを通ったときはなかったんじゃないかな?モニュメントもこうなってしまうと痛々しい。真っ黒ないや漆黒のはやとの風と交換だ。
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No.635 (Re:633) Re:【肥薩線】矢岳越え(3)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-17 19:23:51
みなさん、こんばんは。

吉松に到着。跨線橋を渡って2番線の「しんぺい2号」に乗り込む。指定席は満席だそうだ。まわりは観光の団体さんらしい。おなじボックスの3人は個人旅行かな?
内部はJR九州の車両らしく、木をふんだんに使っている。天井に並ぶ半円形すりガラスカバーの白熱灯がなかなかよい。座席は木の板で、ボックスの仕切りの上部は縦の纂が並ぶ。これで客室係が絣の浴衣姿だったら、民芸風居酒屋と間違えそうな感じもする微妙なデザイン(爆)。

かつてのキハ31しんぺい、その前の一般気動車でゆったりと過ぎたスイッチバックとループ線の旅は、今では改造された専用車両が投入され、まったくの観光列車になっている。途中の京町温泉郷、霧島連山、とおく桜島(雲で見えず)を見渡せるところで停車するのは、キハ31のしんぺい号の時と同じだが、なんと線路際には、見えている山や町をイラストで示した展望案内板が設置されている。さらに、車内には前面展望モニターが車端に付いているのだが、それには晴天時の風景が映し出され、さきほどから案内放送や車内販売や検札に忙しかった乗務員が、桜島が写ったパネルを持って客室を説明しながら回っていく。いたれりつくせりのサービス。しかしそれが以前「つばめ」の中で見た、非常に自然な接客を受け継いで行われているのは好印象である。どこかで、ツバメレディとして鍛え上げられたサービスを..というのを見た覚えがあるが、まさにそうであり、この観光列車の中でこそ本領発揮というところである。

ルート最長、列車名の出自となった2人の名士の扁額がある矢岳第一トンネル、展望ビデオは、トンネルに入るとこのルートとなった経緯や2人の書の扁額を写すビデオ映像に切り替わる。飽きさせない観光案内はかなり練られたものであろう。キハ31しんぺいのときにもらったA4両面の路線案内は健在だが、案内放送やビデオによる紹介に加えて、お弁当や飲み物の販売がさらに旅を楽しくさせている。こちらも嘉例川で買ったお弁当で昼食タイム。中にはガネという揚げ物が入っている。ガネは方言で蟹を指すのは揚げた形から。中はサツマイモがベースで、炊き込みご飯に地元の料理がおかずに入っているが、この揚げ物があるので、量的にも満足する。

トンネルを出て矢岳駅でまたしばし停車。みなカメラ片手に駅舎や列車やSL館を見学している。ここからは人吉へ向けて下りだ。途中停車するのは、大畑駅が見えるところ。遠くに線路が見えている。これも線路部分が拡大されたパネルをもって、「この線路を探してください」と乗務員が回っていく。キハ31しんぺいでも停まったところで、ここもループ線のイラスト看板が線路脇にある。JR九州の所有地であろうと思われるが、大畑駅が見えるように木々が切られているのはまあ仕方ないところ。前もそうだったし。

さらに駅に着く前にもう一箇所停車。こちらは前に記憶がない。見ているのは、球磨川の谷だ。調査で泊まっていた免田はその谷にあり、ずっと奥は市房山、右手が調査で登った白髪岳である。もちろんここにも展望案内板がある。ループを回って折り返し線に突っ込み、スイッチバックして大畑駅着。
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No.636 (Re:633) Re:【肥薩線】矢岳越え(4)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-17 20:34:04
みなさん、こんばんは。

大畑駅でも少々時間があるので、みな降りて写真を撮っている。列車はこの先ループをくぐるトンネルに入る。どんどん下っていって、球磨川のトラス橋を渡れば、すぐに終点の人吉だ。

改札に向かうと、スタンプが置いてある。真幸、矢岳、大畑、一勝地のスタンプがまとめて置かれているのは前と同じ。嘉例川からは整理券乗車だったので、車内でつばめレディに検札の際に人吉までの切符をもらっていたが、それを貰っておく。すぐの折り返しなので、鹿児島中央までの乗車券と、いさぶろう3号の指定券を出し、再び2番線へ戻る。今度は車端の1A席。ここはボックスではなく、車端に背を向けて座る2人掛け席。残念ながら進行方向に背を向けて座る席だ。しかし左窓席なので、前の仕切りまではちょっと余裕があり、テーブルも広く使える。隣の車両に行って、展望席部分の写真を撮り、珈琲を調達して戻る。どうやら1B席は来ないらしい。

往復している人は数人らしく、ほとんどの席の顔ぶれは変わっている。行きの車内の人たちはここでバスが待っているといっていた団体の人たちもいたので、帰りの団体の人たちもどうやらそうらしい。ループ線のトンネル、そして大畑駅。駅では今日の日付といさぶろう・しんぺいの名前が入ったプレートを持って乗務員が下車し、記念写真撮影のお手伝い。これは行きも同様だった。プレートは無しでカメラを渡し、撮ってもらう。
スイッチバックの説明は行きの真幸やここ大畑でも同様に行われる。ループ線での停車2回も行きと同様で、同じようにプレートを持って回る線路探し。

矢岳では、行きよりも時間があり、木造駅舎をくぐって外に出てみた。南には人吉市のSL館があり、今は1両だけ。ここにかつてのあそボーイ牽引機が眠っていたが、牽引機として整備されたのは記憶に新しいところで、今また不具合を直しての再登板が待たれている。その1両分あいたところにあったのが、なつかしいキハ31しんぺい時代の列車を描いた写真パネルだ。石積みのトンネルポータルから顔を出すキハ31が描かれ、運転台のところに顔を出して記念写真が撮れる、観光地にあるあのパネルである。当時はどこに置いてあっただろう?吉松駅と人吉駅だったか??ここではなかったような気がするが。

矢岳第一トンネルをくぐると、再び停車。行きよりも雲行きは怪しくなっていて、ビデオやパネルが活躍する。下ってスイッチバックの真幸駅。行きはホームに降りただけだったが、駅舎を抜けて出てみた。この駅舎のホーム側では地元産物を並べて売っており、団体客でごったがえしていた。ホームにはツーリング途中のバイクのグループも列車を見に来ており、地元産物を売っていたおばちゃんたち、見学の人たちに見送られて出発。人吉を出てから1時間20分ほどで、吉松に到着。
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No.642 (Re:636) 【肥薩線】矢岳駅の木造駅舎
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-10-18 16:19:12
こんにちは、石田 敏弘です。

>矢岳では、行きよりも時間があり、木造駅舎をくぐって外に出てみた。

パシフィックさんも気付かれたと思いますが、この矢岳駅の駅舎も、良い趣きですね。峠のトンネルを前にして、蒸気機関車時代にはこの駅で乗客や乗務員さんが休憩をとられた、そんな雰囲気が残る駅舎でもあります。山越え区間なので周囲に人家が少なくて、秘境駅にランクインされていますが、いつまでも残って欲しい雰囲気ですね。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)
撮影日: 2007年08月13日
撮影場所: 肥薩線矢岳駅
キャプション: 趣の有る木造駅舎
画像サイズ: 600×400(53%表示)
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No.645 (Re:642) Re: 【肥薩線】矢岳駅の木造駅舎
パシフィック(xndp5699) 2007-10-23 01:12:47
石田 敏弘さん、みなさん、こんばんは。

>>矢岳では、行きよりも時間があり、木造駅舎をくぐって外に出てみた。

>パシフィックさんも気付かれたと思いますが、この矢岳駅の駅舎も、良い趣きですね。峠のトンネルを前にして、蒸気機関車時代にはこの駅で乗客や乗務員さんが休憩をとられた、そんな雰囲気が残る駅舎でもあります。山越え区間なので周囲に人家が少なくて、秘境駅にランクインされていますが、いつまでも残って欲しい雰囲気ですね。

山の中の駅、両方から登ってきた峠の駅ですから、一息ついたというのもうなずけます。ちょうどサミットになっていることもあってか、南から登ってくると、林の中をどんどん登ってようやく第一矢岳トンネルを出て、ほっとするところですし、まわりに多少ながら田畑も見えるところですね。

では、矢岳駅駅舎の外からの眺めを貼っておきます。



撮影日: 2007年10月14日
撮影場所: 肥薩線矢岳駅
キャプション: いさぶろう3号停車中の矢岳駅
画像サイズ: 600×401(53%表示)
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No.643 (Re:636) 【肥薩線】真幸駅は道の駅
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-10-18 16:19:14
こんにちは、石田 敏弘です。

>下ってスイッチバックの真幸駅。行きはホームに降りただけだったが、駅舎を抜けて出てみた。この駅舎のホーム側では地元産物を並べて売っており、団体客でごったがえしていた。

「いさぶろう」や「しんぺい」に乗って真幸駅に着きますと、地元のおばさま達が出張販売に出ています。まるで「道の駅」のようです。僅かな停車時間ですが、この時とばかりに、大いに賑わっていました。

このおばさま達が活動しているのでしょうか、駅の雑草はまめに刈られています。国鉄時代には枯山水風のホームに直立不動の敬礼で列車を見送る駅員が
真幸駅の風物詩でしたが、今では諸手を上げて列車を見送るおばさま達の元気に見送られて、列車は発車して行きます。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)
撮影日: 2007年08月13日
撮影場所: 肥薩線真幸駅
キャプション: 真幸駅は「道の駅」
画像サイズ: 600×400(53%表示)
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No.646 (Re:643) Re: 【肥薩線】真幸駅は道の駅
パシフィック(xndp5699) 2007-10-23 01:12:50
石田 敏弘さん、みなさん、こんばんは。

>「いさぶろう」や「しんぺい」に乗って真幸駅に着きますと、地元のおばさま達が出張販売に出ています。まるで「道の駅」のようです。僅かな停車時間ですが、この時とばかりに、大いに賑わっていました。

>このおばさま達が活動しているのでしょうか、駅の雑草はまめに刈られています。国鉄時代には枯山水風のホームに直立不動の敬礼で列車を見送る駅員が真幸駅の風物詩でしたが、今では諸手を上げて列車を見送るおばさま達の元気に見送られて、列車は発車して行きます。

この枯山水風のホームは、私が最初にここを通過した1990年11月(急行えびの5号は停車してたんだったか、運転停車だったか)、健在でした。まだ駅員がいたのでしょうか。きれいに熊手で白砂に線が引かれていました。

今回は、行きはもらわなかったんですが、帰りはホームでしおりとビニール袋が輪ゴムで留められたテッシュペーパーをもらいました。
しおりには、真幸駅発 真にお役に立つ 幸運4点セット とあり、しおりを開くと その一 しあわせのティッシュ その二 幸せのビニール袋 その三 しあわせの輪ゴム その四 しあわせになれるこのチラシ とあります。裏は宮崎県知事の似顔絵(笑)、中を開くと、なんのことはない、この地出身の人が書いた本の宣伝..まあ、旅行中にゴミ袋やティッシュペーパーはなにかと重宝はしますね。で、車内に戻ったら、座席のテーブルにも置いてありました(笑)。

写真は停車中に出て撮った真幸駅駅舎です。
撮影日: 2007年10月14日
撮影場所: 肥薩線真幸駅
キャプション: 駅舎の線路側では地元産品売り場がごったがえす
画像サイズ: 600×401(53%表示)
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No.650 (Re:636) 【肥薩線】人吉駅の立ち売り
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-10-24 02:32:58
こんにちは、石田 敏弘です。

他の駅で、駅弁の立ち売りの話題が出ていたので、人吉駅を紹介しておきましょう。「いさぶろう」の発車が昼過ぎで、それに合わせて駅弁の売り子さんが出ていました。夏休み中だったので家族連れもが多く、なかなかの売り上げだったようです。


石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)
撮影日: 2007年10月__日
撮影場所: 肥薩線人吉駅ホーム
キャプション: 昔懐かしい駅弁の立ち売り
画像サイズ: 600×400(53%表示)
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No.637 (Re:633) Re:【肥薩線】矢岳越え(5)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-17 21:14:20
みなさん、こんばんは。

吉松からは、鹿児島中央まで、「はやとの風3号」に乗る。昨日、指定は通路側しか飽いていなかったので、あきらめて自由席に乗るかと思っていたのだが、こういうのは最後まであきらめずにみどりの窓口に通うのが鉄則。今朝、羽田を出る前に、京急羽田空港駅を上がったところの第一ターミナル地下中央にある案内所でまた聞いてみた。「しんぺい2号」の窓側への変更はかなわなかったが、この「はやとの風3号」はあっさりと窓側の席が取れた。

ここも20分ほどの待ち時間がある。「いさぶろう3号」から「はやとの風3号」に乗り継ぐ人は少ない。やはりほとんどは、このループ線とスイッチバックのあとは観光バスで目的地へ向かう団体だった。

乗ってきた「いさぶろう3号」は、「しんぺい4号」となって再び人吉へ向かうのだが、今日は日曜日。もうこの時間だと遠くの町へは帰宅の途につく必要もあり、ほとんど客が乗っていない。自由席のベンチは早くもグループに占められていた。そのいさぶろう・しんぺいの車両を、反対側のホームに行って写真を撮る。同好の士がいて、彼もいろいろ写真を撮っている。

南から、「はやとの風4号」がやってきた。黒塗りのボディに、金色の文字や縁取りのエンブレム、号車札、指定席、など、外観はなかなか豪華な雰囲気。乗るのは指定の1号車で、内装はやはり木がふんだんに使われている。こちらは車内の木肌の色が、2号車の自由席より白っぽく、車内が明るくていい雰囲気だ。10A席は、入ってみると車椅子用席で、1人掛けである。なるほど、直前まで留保されていた席が当日になってオープンになったのか、あるいは本当に車椅子での旅客がキャンセルしたのか。指定席は運転台後ろと、ドア間だが、中央に展望部分があるため、数は少ないようだ。全部埋まっているわけではないし、展望部分や後端部にも人がいないため、かなりすいているように見える。

なぜかみな入ってきたままの席で、進行逆向きに座っているので、進行方向があちらだと告げて、この10A席も反転させた。レバーは赤や青で、ちょっと雰囲気に合わないのは、885系白いかもめの革張りグリーン席でも思ったこと。原色で目立つのだが、なんとかならなかったのかな。

タネ車の外観は展望席部分に大きな改造を加えているだけで、ドア周りはそのままである。そのためデッキはないし、このドアサイドの10A席もドアとの間に衝立てがあり、その後ろは作り付けのテーブルになっている。窓側とはいえ、戸袋窓と、半分の長さの上段下降、下段上昇窓だ。季節的に冷房には微妙な気温で、冷房も効いている感じがしないので、車販からさつまビールをもらい、窓をあけて風を受けて楽しむ。

霧島温泉駅、嘉例川駅では少々停車する。沿線の案内も「いさぶろう・しんぺい」のように行われる。9月の調査のときに3回通った空港への道路の上を乗り越し、谷が広がった市街地を進んで、横から日豊本線が寄り添ってくると隼人駅。

ここからは架線下だ。調査の時にチラッと見たステンレスボディの電車はやはり817系だ。いつのまにか鹿児島にも入っていたのだ。今度は錦江湾のむこうに桜島を見ながら進む。もう平野では稲刈りが始まっている。メニュー表に載っていた、プチふくれというのを珈琲つきで頼んでみる。席まで持ってきてくれるというのだが、向きを進行方向にしているため、10A席は袖収納テーブルも無く、置けないので、後端側のベンチシートを使わせてもらう。ここにも小さなテーブルがあり、こうした配慮はよい。紅いもの角切りがちりばめられたカップケーキで、結構うまい。

車窓に移り変わっていく桜島の姿と、南国を思わせる国道のヤシの並木を見ながら進み、城山のトンネルを抜け、定刻に鹿児島中央着。久しぶりに優雅なそして楽しい旅だった。
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No.638 (Re:633) Re: 【肥薩線】矢岳越え(1)
ゆきむら(cxsw5719) 2007-10-17 21:55:02
パシフィックさん、こんにちは。

 出張にリンクしての汽車旅、いいですなあ(^^)

 九州新幹線の部分開業に合わせて、南九州の観光に力が入っているようですが、今もパワーは健在のようですね。先ごろ、九州新幹線全通時の山陽新幹線との直通運転が発表されましたけど、その際には、ますます南九州が注目されることでしょう。

 創業以来の駅舎を保っているという嘉例川。一躍名所になりました。週末のみ販売の駅弁「百年の旅物語かれい川」は、一度食べてみる価値はありますね。

 嘉例川駅のホームベンチで開帳した「百年の旅物語かれい川」の写真を添付しておきます。

                 ゆきむら@TAMA City
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 400×600(80%表示)
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No.647 (Re:638) Re2: 【肥薩線】矢岳越え(1)
パシフィック(xndp5699) 2007-10-23 01:12:52
ゆきむらさん、みなさん、こんばんは。

>先ごろ、九州新幹線全通時の山陽新幹線との直通運転が発表されましたけど、その際には、ますます南九州が注目されることでしょう。

新幹線で速達の旅と、山間を専用列車を乗り継いで、乗ることそのものが旅の一部というのと、JR九州としては2つをかなり意識して分けた、という気がします。うーん、もう第三セクターになった肥薩オレンジ鉄道のことなんか記憶の片隅にもないのかなあ。海岸線を走る部分は結構いいと思うんですけどね。

秋の日曜、まだ紅葉にはちょっと早かったのですが、観光にはもってこいのルートなだけに、いさぶろう・しんぺいは、季節や土休日に増発の可能性はあるんじゃないかと思います。

> 創業以来の駅舎を保っているという嘉例川。一躍名所になりました。週末のみ販売の駅弁「百年の旅物語かれい川」は、一度食べてみる価値はありますね。

1990年に通った頃は、たぶん嘉例川の「か」の字すら、話題になっていなかったと思います。いまでははやとの風号も数分停車しますから、駅舎を眺める時間はあります。

> 嘉例川駅のホームベンチで開帳した「百年の旅物語かれい川」の写真を添付しておきます。

おお、まさにこれでした。中央、半分に切られている揚げ物がガネです。サツマイモのてんぷらなわけで、そりゃ、腹持ちいいですよ。

では、関連して、駅弁の立売をしている吉松の1、2番ホームの売店の写真をアップしておきます。
駅弁を入れる箱が置いてあるのがわかりますでしょうか?
それにしても、この会社、まんま「鉄道構内営業株式会社」っていう名なんでしょうか??

検索掛けてみると、こんなページが..
http://www.kyushu-ekiben.com/rosen.htm
やはり、吉松駅鉄道構内営業(株式会社)であってるようですね(^^;

撮影日: 2007年10月14日
撮影場所: 肥薩線吉松駅1、2番線ホーム
キャプション: ホームにある売店(背後から)
画像サイズ: 507×649(63%表示)
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No.649 (Re:647) 【肥薩線】吉松駅の弁当立ち売りと売店
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-10-24 02:32:57
こんにちは、石田 敏弘です。


>では、関連して、駅弁の立売をしている吉松の1、2番ホームの売店の写真をアップしておきます。

この会社さんが吉松駅の売店も営業されているようです。私が行った時には弁当の売り子さんは出ていませんでしたが、売店は営業していました。吉松駅は決して運転本数が多くないのですが、今でも頑張っているのですね。その売店の画像を紹介しておきましょう。年季の入った、かなり良い味を出しています。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)
撮影日: 2007年08月__日
撮影場所: 肥薩線吉松駅1、2番線ホーム
キャプション: ホームにある売店(表側)
画像サイズ: 400×600(80%表示)
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No.641 (Re:633) Re: 【肥薩線】矢岳越え(1)
石田 敏弘(dnmp2980) 2007-10-18 16:19:10
こんにちは、石田 敏弘です。

お盆休みに18きっぷを使って九州を訪ねるのが、ここ数年のパターン。ムーンライト九州から順調に乗り継げば「いさぶろう3号」に乗り継げるので、肥薩線経由で鹿児島へというのが私の定番ルートになっています。と言う訳で肥薩線には何度も乗っていますが、何度乗っても楽しい路線ですね。


>このときはすでにいさぶろう・しんぺいの名称が付いた列車だった。ステンレスボディのキハ31。転換クロスシートを向かい合わせにし、両方の座席に板を渡し、ござの上に座って展望を楽しめた。

私もこの簡易的な御座敷車両に乗りましたよ。夏休みだったので、4人分の御座敷ボックスは家族連れで賑わっていました。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)