石田 敏弘(dnmp2980) 2007-08-21 15:34:41 |
このところ、私の旅行の動機は8割がビール関係、2割が完乗タイトル防衛です。ゆっくり散策したい街はあちこちにあるのですが、いつも後回しになっています。発展途上のビール業界は、数年前に訪ねて閉口したビールが大いに品質向上していたり、美味しかったものが残念ながら廃業していたりと、新陳代謝が著しくて、常に最新の情報を生身で獲得していないといけません。それがビール巡礼者にとって厳しいところです。
と言う訳で山陰に行ってきました。山陰のビールはこの1年で2箇所が廃業しています。しかしながら残った箇所の品質向上は著しく、全国レベルでも通用するものを造っています。夏休みを使って変化が激しい山陰を、汽車旅を兼ねて廻ってきました。 住まいの東京から西に向かうには「ムーンライトながら」が定番でしたが、最近の時刻改正で発車時間が繰り上がり、今の勤務時間では利用できなくなってしまいました。でも東京から西へ、山陰地方を目指すには、夜中のうちに出来るだけ進んでおいた方が、後々のスケジュール的に楽になります。今回はあまり評判の良くないツアーバスを利用しました。新宿を24時30分に発車するミッドナイト便。これなら仕事を終えてから食事をしても間に合います。ツアーへの参加費は4000円余り。安さを売り物にしているツアーなので当然ながら4列シートのバスです。窮屈なバスで仮眠を取るには、それなりのテクニックと慣れが必要になってきます。箇条書きですが記しておきましょう。 1.アイマスクは必須、カーテンは閉める 2.夏は防寒対策 3.満腹ほろ酔い 1.について 夜行バス、そして夜行列車は発車してしばらくすると車内のライトを減光します。目が慣れてくると外からの灯りが気になるもので、大きなサービスエリアやインターチェンジ、駅の明かりで目が覚めることも多々あります。その為にはカーテンを閉めて防ぎたいのですが、個々のスペースが確保されている寝台車はともかく、夜行バスや座席の夜行列車では全てのカーテンが閉められることはまずありません。安眠を確保する意味でアイマスクを用意した方が良いでしょう。旅行グッズ店で販売しているもので十分なので、鞄に一つ入れておくことをお勧めします。 2.について 夜行バスの車内では空調が完備していますが、場所によっては効きすぎて寒かったりします。その際には備え付けてあるブランケットを活用しましょう。私は手足の先が冷えてしまうので、夏の夜行列車に乗る時には短パン、サンダル、半袖は厳禁で、春秋の装いで乗ることにしています。 3.について よく酔っ払って寝てしまう方も居ますが、お酒が入るとアルコールの利尿作用が働いてトイレに行きたくなります。その時点で目が覚めてしまいますので、私の経験ではほろ酔いぐらいの方が良いようです。食事は満腹の方が寝入りが良いので、発車前に食事をして乗った方が良いようです。車内では意外に喉が渇くので、ビールではなくて水分補給のスポーツドリンクの方が良さそうです。 夜行バスや夜行列車で眠れない方は、試してみてください。 と言う訳で私の乗った夜行バスは、途中で2箇所ぐらい休憩があったようですが、滋賀県に入るまで熟睡していました。新宿を24時30分(実際には25時頃)に出発して、京都着は7時頃。これなら7時29分発の新快速に間に合うなーーー、東京の新宿から京都まで6時間、なかなかの快速ぶりですが、やはり設定に無理があるようで、京都駅を前にして時計を見ながらハラハラしていましたし、実際に以前に乗った時には7時00分の予定を、京都に着いたのは7時40分頃で、予定していた列車に見事に乗り遅れました。バスだから仕方ない面もあるでしょうけど、やはり予定された時間通りに走ってほしいものです。今回は多少遅れたものの、7時20分頃に京都駅に到着し、29分発の新快速に間に合いました。 石田 敏弘(VZG05000@nifty.com) |
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石田 敏弘(dnmp2980) 2007-08-22 14:52:56 |
こんにちは、石田 敏弘です。
京都からの新快速はそこそこの混雑。東京の高校生らしい鉄道ファンのグループの一角に何とか席を見つけて座らせてもらいました。どうやら大阪で乗換えて紀勢線方面へ行くみたい。この新快速は東京方面からの「ながら91号」からの接続を受けているので、18きっぷを使った長距離の方が多いようです。旅行に興奮しているのか、東京言葉での会話が賑やかです。 大阪で彼らが下車し、どっと乗ってきます。雰囲気が一転して関西へ。変わらないのは新快速の快走ぶりで、そのままの混雑で明石海峡の景色を眺めて姫路そして相生へ。相生では山陽本線の峠越えの列車に接続しています。夏休みにはいつも混雑しているこの区間ですが、8両編成の新快速に、ガラガラの量編成で受けているので、殆どの方が座れたようです。私は新幹線ホームへ。18きっぷが使えないので追加の出費になりますが、この後の接続を考えると止むを得ません。接続をメモしておきましょう。鍵になる接続は 新見12時28分→13時47分備後落合14時10分→15時08分出雲横田16時07分→17時42分宍道 この接続の乗るには下記の2択になります。 相生09時36分→(こだま641号)→09時35分岡山10時08分→11時37分新見 相生09時30分→10時32分岡山10時50分→(やくも7号)→11時51分新見 前回は「やくもパターン」を使ったので、今回は「新幹線パターン」を使いました。山陽本線の相生から岡山の区間はノンビリしていてローカル列車で走るのは好きなのですが、新幹線で丘陵地帯を突き抜けるスピード感もとても良し。伯備線の川沿いの区間をローカル列車で走るか、振り子特急で攻めるか、これも甲乙付けがたい。それぞれの線を走る列車を使い分けて楽しむというのは、汽車旅の醍醐味でもありましょう。 石田 敏弘(VZG05000@nifty.com) |
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石田 敏弘(dnmp2980) 2007-08-23 15:28:58 |
こんにちは、石田 敏弘です。
伯備線の新見駅といえば、姫新線と芸備線が集まる交通の要所でした。かつては新見機関区が設置され扇形庫に多くの蒸気機関車がたむろしていて、布原のデゴイチ3重連と聞けばベテランの鉄道ファンなら、「あぁあの構図か」と思い出される方も多いでしょう。今では新見機関区は廃止され、伯備線の特急と、短いローカル列車が発着するだけの山間の駅になっています。新見の町の中心部から離れているので、駅の勢いが小さくなった今日は、夏休みとはいえ真昼の駅前で弁当を購入するにも難儀するほどでした。駅から高梁川を渡ったほかほか弁当で駅弁代わりのカツ丼弁当を購入して、これから乗る芸備線の車内で箸を付けました。 芸備線は小さなディーゼルカーの1両だけ。かつて鉄道ファンが集まった布原の鉄橋を渡り、備中神代から芸備線へと進みます。この区間の運転本数は僅か6往復。しかも途中の東城からは半分に減り、僅か3往復。定期的に整備をしているようで荒れ果ててはいませんが、全く人影が無い駅にいちいち停車しては発車してゆきます。車窓で見る限りでは人家が点在しているものの、駅だけが“秘境駅”となっているようです。備後落合で木次線に乗換えます。芸備線の三次方面とも接続しているので、それぞれの方面からの列車が集まってくるので一時の賑わいを見せていますが、駅で下車する方はいませんでいた。 木次線といえば出雲坂根のスイッチバック。急坂を下れば縁起物の狸が迎える延命水が待っています。列車の到着に合わせたかのように、クルマで水を汲みに来た人たちが集まり、駅はなかなかの賑わいですが、やはり乗り降りは無し。発車を見送る人と、車内から応える人の交流が、妙に空々しく感じられてしまいます。僅かな乗客を乗せて出雲横田駅へ。出雲の国にふさわしく駅舎は本格的な神社造りになっていて、堂々たるしめ縄に圧倒されます。木次線の将来を祈念して、お参りしてしまいました。 石田 敏弘(VZG05000@nifty.com) |
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ゆきむら(cxsw5719) 2007-08-25 09:32:38 |
石田 敏弘さん、こんにちは。
JR西日本の中国地方ローカル線は、ずいぶん寂しくなりました。それでも、新見から備後落合、出雲坂根、出雲横田と何とか乗り継ぎできるようですね。 出雲坂根はトロッコ列車に乗ったとき、停車時間を利用して駅前を眺めました。やはり、延命の水目当てにクルマで来る人が大半で、駅前には出店もいくつかあったような。 木次線と言えば、出雲横田のお隣亀嵩の駅舎を利用したそば店が有名ですけど、こちらも、途中下車して立ち寄るよりクルマで来る人の方が圧倒的に多いですね。 ゆきむら@TAMA City |
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石田 敏弘(dnmp2980) 2007-08-24 03:30:59 |
こんにちは、石田 敏弘です。
宍道で山陰本線に出ました。本線と言っても名ばかりで、誰が名付けたか「偉大なるローカル線」の山陰本線はノンビリと汽車旅を味わうにはちょうど良し、のはずですが、ホームには多くの人が次の松江方面の列車を待っていて、浴衣を着た若い女性の姿が目立っています。あれ???、何かイベントが有るのかなと思いつつ、反対方面の出雲市へ。一畑電鉄が接続し、かつて大社線が分岐した出雲市駅は近代的な高架駅になっています。一つ進んで西出雲駅へ。降りて駅の山側の見渡せば広い道路と大きな区画、いかにも区画整理をした風景が広がっています。見える建物は「出雲ゆうプラザ」という温水プールやジムがある公営施設、対面にはビジネスホテルと隣接しているレストラン。かつて知井宮駅と呼ばれた時代とは大きく姿を変えているでしょう。しかし私はその変遷には興味無く、有るのはホテルのレストランで造られているビールなのです。 かつて地ビールの創業ブームの頃には、山陰のあちこちでビールを造っていましたが、ブームが去った今日では、山陰の鳥取島根の両県で3箇所が稼動しているのみで、寂しい限りです。しかしながらこの3箇所のビールは頑張っていて、近隣のビールと連携してイベントを開催したりと、山陰地方のグループを超えた存在になっています。これら3箇所を巡ることが、今回の山陰行きの最大の目的で、2日間の日程で全てを廻る予定になっています。 西出雲駅前にある出雲路ビールは期待に違わず、なかなかの出来でした。ただし夏休みという事もあってか、店内のパーティルームから歓声が響いてきますし、ホテルのレストランを兼ねているので浴衣にスリッパの方々が闊歩していて雰囲気は今ひとつ。不十分なままこの日の宿がある米子方面へ戻りました。松江駅からどっと乗ってきました。この日は花火大会があったようです。車窓から見る道路は大渋滞。車内は大混雑のまま米子に着き、宿に納まりました。 石田 敏弘(VZG05000@nifty.com) |
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ゆきむら(cxsw5719) 2007-08-25 09:32:45 |
石田 敏弘さん、こんにちは。
ありゃりゃ、西出雲駅前の地ビールレストランは、雰囲気が台無しだったようで残念でした。住んでいる関東圏からは遠いですが、場所が駅前ということで、一度は訪問してみたいと思っているのですが。 ゆきむら@TAMA City |
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石田 敏弘(dnmp2980) 2007-09-14 03:25:57 |
こんにちは、石田 敏弘です。
もう秋になりましたが、夏の旅行記が完結していなかったので、続けることにしましょう。 米子で一泊した翌日の目的は、大山の山麓にあるビールでした。「伯耆富士」と呼ばれる大山は優美な山体を見せていますが、広大な山麓に点在する観光スポットや宿泊施設が点在していて、それらを廻る大山るーぷバスが運転されています。私のように自家用車を持たない旅行者に とってはとても便利な存在であるとともに、方言を交えたアナウンスは旅行気分を盛り上げます。 私の目的地の大山Gビールのレストラン前にバス停が設置されているので、そちらで下車。このバスが無ければ到達不可能な場所にあるので、どのような方が利用するのかな〜?と思って眺めていたら、ランチタイムだったのでノンアルコールにして食事の家族連れと、観光バスのツアー客でした。後で店の方にお伺いしたら、人数が集まれば送迎もしてくれるので、そちらを利用して飲みに来られるグループも多いようです。ビール自体は山陰の雄であると同時に、色々な経営努力もされているようで好感が持てました。 大山を下りて、米子でバスを乗り継いで皆生温泉へ。日帰り温泉施設を使いましたが、夏休みなので、近くの海水浴場帰りの家族連れが目立っていました。 次は松江のビールへ。松江にも観光巡回バスが運転されていて、やや乗っていて恥ずかしい形の小型バスが走り回っています。駅から城の反対側、小泉八雲の旧邸の近くに目的の店が有るので、観光ガイドを聞きながらの小さなバス旅になりました。ビールも美味しくて松江も好印象です。 さて再び米子に戻ってきました。明日の朝までには大阪に到着しておきたいスケジュールです。以前は「ムーンライト八重垣」が走っていたのですが、利用客が少なかったのでしょうか、廃止されてしまいました。ここでもバスの登場です。私はバスファンではないのですが、今日は本当にバスに縁がある日でした。最後のバスは今までの観光巡回バスのようなマイクロバスではなくて大型のハイウェイバス。ただ大阪まで夜行というのは時間的に中途半端なようで、マイクロバスで対応できる程度のお客さんを乗せて発車しました。 石田 敏弘(VZG05000@nifty.com) |
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