NEWS RELEASE:JR&私鉄    5
No.1291 【JR西】スペインADIF(鉄道インフラ管理機構)とシステム構築の協力覚書を締結
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-02-28 22:56:44
   JR    News                ミライ
JR西日本グループ Release   もっとつながる。未来が動き出す

                          2025年 2月27日
                          西日本旅客鉄道株式会社

持続可能な鉄道システムの構築に向け、スペインの
鉄道インフラ管理機構(Administrador de Infraestructuras Ferroviarias、以下「ADIF」)との協力覚書を締結

 JR西日本及びADIFは、急速に変化する経営環境に相互に連携して対応していく目的のもと、2025年2月24日に二者間での協力覚書を締結しました。

1.経緯・背景
 JR西日本、ADIF及び同国の列車運行会社であるRenfeは、2012年に三者間で協力覚書を締結しました。
 この度は、持続可能な社会づくりに寄与する技術革新やデジタル技術の飛躍的な進展、地球規模での自然災害の激甚化、日本およびスペインでの鉄道事業を担う労働力の不足等、昨今の環境変化に対する共通の課題への対応力強化を目的として、旧来の協力関係をさらに発展させるため、ADIFとの二者間での覚書締結に至りました。

2.覚書概要
(1)締 結 日:2025年2月24日
(2)締結場所:ADIF本社
   Calle Sor Angela de la Cruz, no 3, 9a planta, 28020 Madrid, Spain
(3)覚書内容:
 双方が抱える諸課題への対応及び技術協力を通じた持続可能な鉄道システムの構築
 ・効率的な鉄道アセット管理、メンテナンスの省力化、少人化
 ・気候変動対策、地球環境保全
 ・AI(人工知能)等、DX(デジタルトランスフォーメーション)技術の活用 等

3.今後の活動
 協力覚書の締結を機に、以下の活動を推進していきます。
(1)相互の技術革新に向けた取り組み
 相互の知見、強みを生かした交流を通じ、持続可能な鉄道システムの構築を図ります。特に、AI活用やエネルギー効率の向上による環境負荷低減、鉄道システムの効率的なメンテナンス等の分野において、技術革新の取り組みを進めて参ります。
(2)人財育成
 専門家の派遣や研修プログラム等を通じて、相互に人財育成を推進して参ります。


【参考】
・2005年、スペイン政府が100%出資していた国鉄「Renfe(レンフェ)」が、列車の運行を担うRenfeと鉄道インフラの保有・管理を担うADIF(鉄道インフラ管理機構)に上下分離されました。
・ADIFは、スペインの線路、信号設備、駅等の鉄道インフラの大部分を管理しています。特に高速鉄道や都市間鉄道インフラの運営や保守において豊富な経験と技術力を保有しています。
・高速鉄道網は3,973.7kmで、中国に次いで世界第2位を誇ります。(日本は第3位)
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 │     │   ADIF   │  JR西日本  │
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 │ 発 足 │  2005年  │  1987年  │
 │鉄道キロ数│ 約11,800q │ 約 4,900km │
 │ 駅 数 │  1,453駅  │  1,150駅  │
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