はじめに

  平成20年5月から新潮社より、正縮尺・全線・全駅・全廃線と銘打って『日本鉄道旅行地図帳』が発行され、お手元に所蔵されている方も多いかと思います。
 ご承知のように地方別に分冊になっていますが、このうち「東海」〜「九州」までの駅名一覧編集に、私、星野真太郎が関わりました。
 月刊ペースの発行ということもありまして、言い訳がましくなりますが、編集に時間的都合で間に合わなかったデータや、少なからぬミス、発行後に判明した事実や、その後に新駅開業や改称等の変化がありました。このため、訂正が望ましい点、現状さらに追加された情報などが散見されます。なかには、このデータがそのまま事実と見なされて子引き・孫引きされていくことが望ましくないと感じる部分も残念ながらあります。

 そこで、これらの追加・訂正情報を何らかの形で公開できないかと、新潮社企画編集部、鉄道フォーラムの伊藤博康マネージャーにご相談しましたところ、「鉄道歴史談話室」を使って個々のデータの見直しを行っていくことに快諾をいただきました。また、それらがまとまった段階で、鉄道フォーラムのデータライブラリのうち、誰もが見られる場所に一覧を公開して下さることになりました。

 また、以前から「鉄道歴史談話室」をお読みになっている方にはお馴染みの伊藤昌英さんのご協力も得まして、追加・訂正情報の作成を行いました。

 ところで、私は新潮社を代表する者ではなく、代理でもありません。『日本鉄道旅行地図帳』の編集に途中から関わったことから、同書の良さを知るとともに、編集方針や編集の都合でもう少し何とかしたかったと思う点なども知ることができた立場です。その立場において、これまでの独自研究も含めた追加・訂正をここに発表します。

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