【談話室】汽車旅全般のわだい   11
No.314 (Re:253)【八重山】ぶらりのんびりの旅(6)
柾岡 淳夫(dtft2462) 2009-01-06 21:00:03
小浜島に着きましたが、この島にはバス会社が2社あるものの路線バスはありません。それどころかタクシーもない「公共交通が全くない」島です。

歩いて回るのも方法ですが、見所が結構散らばっているために滞在予定時間では回りたいところを回り切れそうもありません。ということでとりあえず交通手段を確保しました。港近くにはレンタカー会社があって予約なしでも借り出し可能なようです。これも閑散期だからなんでしょうねぇ。

といっても軽自動車を借りたわけではありません。レンタカーといってもレンタサイクル・レンタバイクも扱っていまして、原付未経験の私はレンタサイクルを選択しました。しかし、事前情報ではこの島結構アップダウンがきつく、自転車ではつらいようです。ということで「電動アシスト付き」を借り出しました。自転車のレンタル料が1時間200円なのに対して電動アシスト付きだと1時間550円と大きく跳ね上がるのですけれど、上り坂でも自転車で移動できるメリットは大きいです。ちなみにレンタバイクは1時間650円。燃料代は別途かかるんでしょうが、金額的にはあまり変わりませんね。

ということで借り出して早速目的地に向かいます。まずは集落にある郵便局。走り出して曲がったら早速上り坂です。アシストの電源を入れましたが、ギアの選択が間違っていたためかアシストがあっても結構きつかったです。でも漕いで登れたのはアシスト付きの効果ですね。郵便局では島に足跡をしるした記念に旅行貯金です。ついでに沖縄県版の絵入り年賀はがきも買いました。その後大岳(うぶたき)を目指したのですが…

大岳(うぶたき)は島の最高地点で、島を一望できるところだそうで、自転車を借りる際に「今日は天気がいいですから是非」とお勧めのあったところです。で、どうやら自転車は麓の集落に置いて、登り口から歩いて登らないといけないようです。ところが登り口がよくわからず、ここは断念しました。

その後朝食が軽かったこともあって少々食べたくなって、集落にある食堂「シーサイド」で野菜そばで早々に休憩です(^^; 八重山そばの具の代わりに野菜炒めが乗っているもので、おいしくいただきました。

食事が終わって「ちゅらさん」で「こはぐら荘」として使われた民家へ。民家ですから中は見学できませんが、入り口にはロケで使われた「こはぐら荘」の看板が残されていました。そのあと「シュガーロード」へ。ここもロケ地ですが、なんとも島の感じがわかる一直線の道でした。と同時に高低差が実感できる場所でもありました。自転車でこの道を駆け下ります。電車なら回生制動をかけて下るところなんでしょうが、電動アシスト自転車にはそんな機能はありません。バッテリーの容量は意外に小さいみたいですから、こういうところで回生できたらより実用的なのにななどとつい思ってしまいます。これも「鉄」の悲しさですかね(笑)

一気に駆け下りて、次はリゾート施設「はいむるぶし」へ向かいました。宿泊しない場合でも見学はできるそうで、向かったのはいいのですがあいにく設備点検とかで休館中でした(涙) 「はいむるぶし」の隣の「南西楽園」というリゾート施設は開いていましたがこちらは見学不可でした。仕方がないので島の南東から一気に南西の細崎(くばざき)の「海人公園」(うみんちゅこうえん)に向かいました。島で一番スピードを出せる道ということなのか「小浜島ハイウェイ」と名づけられた農道を走ります。はいむるぶしの前からはしばらく緩い下り坂で、心地よく自転車を走らせます。途中で上り坂がありますが、そこは電動アシストを使います。さとうきび畑の間を抜けると集落からの道に合流します。そこからなおも自転車を走らせると岬の先端の集落に出ました。ここが細崎の集落です。ここには漁港があってその傍らに公園がありました。ここが目指す「海人公園」でした。西表島が間近に見えるほか、天候が良かったため遠く黒島や新垣島(上地島)が見えました。

これで島の中はほぼ一回りしましたので港に戻ることにします。島の南西の細崎から北東の港までは集落を抜けていくのが近いのですけれど、そのルートだと思いっきりアップダウンがありますので、極端な登りを避けて集落を回り込むように南側を迂回するルートを取りました。結局来た道を戻る格好になるわけですが…。

港に戻ったら2時間料金で済みました。安栄観光・八重山観光フェリーと石垣行きの船が先行して出るのですが、私の持っている乗船券は石垣島ドリーム観光。桟橋のターミナルで船の来るのを待ちました。乗船は私1人だけでしたが、この船は西表の大原港発のようで、先客がたくさん乗っておられました。

来たときと同じ25分で石垣港に到着。今度は竹富島の北側を通ったみたいでした。

(つづく)

    柾岡 淳夫
-- CMN v0.50gβ --