【談話室】汽車旅全般のわだい   11
No.445 (Re:430)【富士】さよなら乗車の旅(その3)
佐藤 邦昭(pndu3792) 2009-03-04 00:43:05
 寝台特急「はやぶさ」「富士」は約1時間遅れていました。

 その為に、新幹線による継走が行われる事になりました。小倉駅及び日豊本線方面は徳山駅より「こだま623号」に継走。博多駅及び博多以遠は新山口駅より「こだま627号」に継走される事になりました。これは「はやぶさ」「富士」の特急券、乗車券で指定された新幹線に乗車できますが、列車が指定されていますので、他の列車に乗る場合は実費が必要になります。
 車内放送で「継走の人数を把握する為に希望する人は巡回する車掌に申し出て下さい」と案内がありました。お向かいの下段の人は大分駅まで乗る予定だったのですが、仕事があるので継走を希望し徳山駅で乗り換える事になりました。「あなたはどうするの?」と聞かれたので、「『富士』に乗る事が目的なので大分まで付き合います」と答えました。1時間ならまだ大丈夫でしたので大分を目指す事にしました。遅れた為に途中で乗り換える事になった人の事を考えると、気持ちは複雑でした。
 継走するにしても自動改札は通れませんので徳山駅では、団体用の通路で切符を確認していたそうで、小倉からは特急「ソニック」にもそのままの切符で乗る事ができたそうです。
 下松駅からはヒルネ扱いが始まりますが、1時間遅れですので、おそらく利用者は無かったでしょう。
 徳山駅でお向かいさんは降りていきました。ここから車内販売が始まるのですが、先頭の1号車からだそうで、私の乗っている10号車にはなかなかやって来ず、しびれを切らして前の方へ買いに行く人がたくさんいました。
 
 新山口駅へは新幹線では2年前に来ていますが在来線では小郡から改称されてから初めてです。ちなみに最初に来たのは昭和48か49年頃で、修学旅行列車用塗色の167系で運転されていた急行「長州」に乗って来ました。その後昭和55年に宇部・小野田線の旧型国電を追ってやって来ましたが、考えてみたらそれ以来です。ここより西の山陽本線は乗ってなく、今回が初めてになります。ただ、宇部駅、小野田駅は宇部線、小野田線に乗って訪れています。
 宇部駅から厚狭駅まではかつて石灰石輸送用にもう1本線路がありました。今は廃線になっていますが、跡はしっかり残っています。
 下関駅が近付きましたので、機関車交換を撮影する為に前へ移動する事にしました。やはり同じ事を考えている人がたくさん居ました。
 下関駅に到着すると、撮影の為に多くの人がホームに降りてきました。東京から牽引してきたEF66が切り離されて、待機していた関門海峡用機関車EF81がやって来て連結されます。今日は411号機でした。機関車交換が終わるとすぐに発車になりますので車内に戻りました。美味しいと評判のホームにあるうどん屋さんは営業していましたが、今回は無理ですので、次回を楽しみにしておきます。
 下関駅を発車すると鉄橋で彦島へ渡り、関門トンネルへ入り、いよいよ九州へ上陸します。
 トンネルを出るとすぐ門司駅に到着し、これにより長い間実現できなかった山陽本線の完乗にリーチがかかりました。

 つづく

 福山市 佐藤邦昭

-- CMN v0.50gβ --
山陽本線では波よけが高い区間があり、眺めを遮る場所があります。これでは海がよく見えません。走っている電車は時間からして5342M糸崎行と思われます。 撮影日: 2009年02月09日
撮影場所: 寝台特急「富士」の車内より 富海駅付近走行中
キャプション: 山陽本線では波よけが高い区間があり、眺めを遮る場所があります。これでは海がよく見えません。走っている電車は時間からして5342M糸崎行と思われます。
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