【談話室】汽車旅全般のわだい   11
No.448 (Re:430)【富士】さよなら乗車の旅(その4)
佐藤 邦昭(pndu3792) 2009-03-04 22:58:42
 寝台特急「はやぶさ」「富士」は関門トンネルを通過して門司駅まで来ました。ここで「はやぶさ」と切り離しが行われ、ここから「富士」は単独で走ります。終着の大分駅まで残りが少なくなりました。

 門司駅では、関門海峡用のEF81が一駅間の牽引で切り離されて、引き上げて行きました。
 まずは「はやぶさ」を牽引するED7690がやって来て連結されます。ホームの端には柵があり、そこより前には行く事ができず、門司駅では到着したホームで前からのヘッドマーク付き機関車の撮影はできません。その為では無いと思うのですが、反対側(客車側)にもヘッドマークが付いていましたので、そちらにカメラを向ける人がたくさんいました。
 10時1分に「はやぶさ」が発車していきました。定刻より1時間2分遅れです。最後尾の貫通路にも撮影している人が見えました。
 続いて「富士」を牽引するED7694がやって来て連結されました。「はやぶさ」の編成が無くなっていますので、こちらはヘッドマーク付きで撮影できます。本州ではもう見られなくなった山の形のマークです。連結後すぐの発車でしたが、手元の記録では定刻より57分遅れでした。
 小倉駅でお向かいの上段の人が降ります。門司駅では一緒に撮影していたのですが、慌てて乗った為に最後に挨拶ができませんでした。小倉駅ホームのどこかで撮影しているはずで、手を振っていたら見つけてくれるかなと思って、発車する時から振っていたら、気づいてくれて手を振ってくれました。

 ED76に牽引される客車列車に乗るのは九州ではもちろん初めてで、今回がおそらく最後になるでしょう。運転が上手いのもあると思いますが、6両と短くなりましたので、発進の時などの衝撃を感じなくなりました。
 驚いたのは沿線にカメラマンがたくさんいた事。おそらく定刻通り来る事を想定しているはずですから、1時間も待っていた事になります。
 天気は曇りで、ときどき海が見えますが、重苦しい感じがします。
 車内放送で、大分では特急「にちりん11号」宮崎空港行には接続しない事が伝えられ、「にちりん11号」に乗車する人は中津駅で特急「ソニック13号」に継走しますと案内されました。なお、特急「九州横断特急3号」への接続はできない事も伝えられました。
 「ソニック13号」には運転停車した杵築駅で追い越されました。
 日豊線に乗るのは今回が初めてで、大分まで複線化されていると思い込んでいたのですが、途中に単線区間がありました。大神駅では運転停車して普通電車と交換します。
 別府駅に着くと、次はもう終着の大分駅です。大分に近付くという事は、「富士」との別れも近付くという事で、この時点ではもう寂しさが大きかったです。

 大分駅の4番ホームに到着したのは12時20分で定刻より1時間3分遅れでした。東京からの18時間17分に及んだ長旅が終わりました。
 ホームで撮影していると、いつの間にか行き先表示が「富士 東京 日豊線経由」になっていました。カメラを持って移動していると「大分まで乗って来たね」と声をかけられました。なんと徳山で乗り換えたお向かいさんでした。大分での仕事が終わったので駆けつけたそうで、これから久大線で次の場所へ移動するそうです。
 「富士」の編成は12時31分に回送されて行きました。最後は笑顔で手を振ってと思っていたのですが、寂しくてできませんでした。

 ずっと居る事はできず、次の特急「ソニック」で帰らないといけませんので、急いで改札口へ向かいました。寝台券は無効印を押して、記念に残せるという話を聞いていましたので、お願いすると桜の形の「乗車記念使用済」スタンプを押してくれ、手元に残せました。東京都区内→大分の乗車券も同様です。
 大分駅での滞在は僅か21分で、12時41分発の「ソニック30号」で帰途につきました。

 「富士」の旅はとりあえず終わりましたが、福山まで続きます。

 福山市 佐藤邦昭

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大分駅に到着した寝台特急「富士」。撮影大会が始まりました。 撮影日: 2009年02月09日
撮影場所: 大分駅4番ホーム
キャプション: 大分駅に到着した寝台特急「富士」。撮影大会が始まりました。
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