【談話室】汽車旅全般のわだい   11
No.1048 (Re:981)【元日】JR西日本乗り放題きっぷの旅(その4)
佐藤 邦昭(pndu3792) 2010-02-14 22:55:44
 北陸鉄道を完乗した後は、高岡駅へ移動して城端線に乗ります。
 金沢駅へ戻り、ホームに上がると、14:55発の普通列車富山行は既に入線していました。車両は珍しい413系の100番台車が入っていました。後から思えば、「これに乗った方が良いよ」と車両が言っていたのかもしれません。この列車は14:52発の「しらさぎ7号」に続いて発車するはずでした。

 ここから油断が招いた落とし穴の話になります。

 「しらさぎ7号」が接近するところを撮影しようとホームの端の方へ行っていました。定刻通りに来ると思っていましたから、時間の確認を怠りました。
 「富山行発車します」の放送で14:55になっていた事に気付きましたが既に手遅れで富山行は発車して行きました。接続する特急が大きく遅れた場合、普通列車が先行する事があるのは、9月に敦賀駅で経験して知っていたはずです。時間を確認し遅れていたら普通列車が先行すると思って車内で待機しておき、先行するなら乗る体制にするべきでした。遅れに対して無警戒でしたから、今回はそれ以前の問題です。
 接続している特急を待たないで発車するという事は10分以上は遅れていると考えないといけません。15:12発の「はくたか19号」でも間に合う可能性がありますが、これまで「はくたか」は運休していましたから、待っている人で長蛇の列になり、乗車に時間がかかる事は予想できました。金沢駅からから高岡駅まで特急に乗って城端線へ乗り換える事はあまり考えられませんから、もし遅れた場合は接続しない可能性もあります。
 15:10になっても「しらさぎ」は来ませんでした。また、「はくたか」も入線して来ませんでした。今すぐ、入線してきても発車が遅れるのは明らかで、城端線は絶望的になりました。上りホームへ「雷鳥34号」が入線し、諦めて帰ろうかとも思いましたが、こうなったのは自分のミスですから、諦めがつきませんでした。そこで思い出したのが、万葉線の存在です。この線は未乗でしたから、とりあえず高岡駅へ行って、万葉線に乗る事にしました。
 しばらくして「『はくたか』の準備が整い間もなく入線します」という構内放送がありました。続いて「遅れていました『しらさぎ7号』が到着します」と放送がありました。
 頭をよぎったのは城端線へ行く事ができるかもしれないという事。「はくたか」は待たないかもしれないけれども、「しらさぎ」なら高岡駅で考えれば、23分待ちで接続しているのですから待つかもしれないと思いました。
 「しらさぎ7号」は金沢駅を28分遅れの15:20に発車しました。早速車内改札に来た車掌さんに城端線の状況を確認しました。車掌さんは「城端線は待ってくれていると思いますが、状況はわかりません。城端線も定刻で走っていない可能性もありますので。」との事でした。城端線が待っていれば城端線へ、発車していれば万葉線へ行く事にしましたので、気持ちは楽になりました。

 私が米原駅から乗ってきた「しらさぎ53号」が定時で「しらさぎ7号」が大きく遅れたのは始発駅の違いです。53号は米原始発で7号は名古屋始発です。7号は関ヶ原付近の雪の影響で遅れていました。雪なのは新幹線の車内放送で知っていましたから、米原駅で東海道線の運行状況を情報収集していれば、遅れを予測できた可能性があります。また、普通列車富山行の車掌さんは「しらさぎ7号」を待たずに発車する事は知っていたはずですから、確認をすればこうならなかった可能性が大きいです。
 天候により遅れる可能性がある場合、情報収集がいかに大切であるかという事を思い知らされました。

 「しらさぎ7号」の高岡駅の到着は29分遅れの15:44でしたが、城端線の気動車は待っていました。

 つづく

 福山市 佐藤邦昭

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