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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-02-04 22:13:19 |
草思社 新刊のご案内 2025年1月30日配本
ローカル鉄道と路線バスでめぐる 果てしなきイタリア旅 四六判並製/376頁/本体2200円 公益財団法人日伊協会常務理事 二村高史 著 ■ツアー旅行では絶対にたどり着けない“へんぴ”な田舎の町や村を多数紹介! コロナ禍が明け、海外旅行に出かける人が再び急増していますが、昨今の物価高問題、飛行機代も滞在費も高騰し、なかなか思うように旅に出られないと嘆いている人も多いのではないでしょうか。でも、たとえお金や時間がなくても、何かと閉塞感漂う日常を気分だけでも脱出したい……。 本書は、そんな方々に向け、1981年にシベリア鉄道でイタリアを旅して以来、全20州大小250以上の村や町を公共交通機関(たまにタクシー)をつかって乗り継ぎ、踏破してきた著者に、観光客が絶対行かない(行けない!?)、イタリアの小さな村々を巡る楽しいひとときを紹介していただく一冊です。 ローマやミラノ、フィレンツェなどの著名都市については一切触れず、ローカル線でしかたどり着けない“へんぴ”な地域だけを中心に8つのイタリア旅を取り上げています。 ■「旅の楽しさ」の原点を思い起こさせてくれる一冊 「コスパ・タイパ」重視の現代、こんなに非効率な旅を続けている人が、まだいたのか、と驚かれるかもしれません。 でも、一見行き当たりばったりのような著者の旅の様子を読んでいくうちに、いつのまにか読む側もイタリアの田舎町の日常に入り込んでいるような錯覚に陥り、著者と同じ視点で、次々に起こる旅のハプニングに戸惑ったり、悪戦苦闘したりしつつも、食べ歩き、飲み歩き、町歩きを共に楽しみながら読み進められる内容となっています。 少年時代から鉄道乗り歩き、撮り歩きの楽しさに目覚めたという著者の好奇心は、まさに筋金入り。自分が主体的に考えて動かなければならない公共交通機関の旅は、旅本来の楽しさを思い起こさせてくれる方法と言えるでしょう。 タイトル: ローカル鉄道と路線バスでめぐる 果てしなきイタリア旅 発 行 日: 2025年2月6日 第1刷発行 著 者: 二村高史 写 真: 二村高史 定 価: 本体2200円+税 装 幀 者: 明石すみれ(芦澤泰偉事務所) 発 行 者: 碇 高明 発 行 所: 株式会社草思社 本文組版: 有限会社マーリンクレイン 印 刷 所: 中央精版印刷株式会社 製 本 所: 中央精版印刷株式会社 図書符号: ISBN978-4-7942-2767-6 C0095 \2200E 著者略歴 二村高史 ふたむら・たかし 公益財団法人日伊協会常務理事。1956年束京下町生まれ。小学生時代から鉄道の乗り歩きに目覚め、学生時代は日本中を旅する。東京大学文学部卒業後は、シベリア鉄道経由でイタリアをはじめとして南欧各地をめぐる。その後、塾講師、パソコン解説書制作、日本語教師などを経験してフリーランスの物書き、写真撮りに。著書に、『ようこそシベリア鉄道へ』(天夢人)、『定点写真でめぐる東京と日本の町並み』(青春出版社)、『鉄道黄金時代1970s ディスカバー・ジャパン・メモリーズ』(日経BP)など。 本書で紹介する イタリア8つの旅 1.シチリア島の裏街道を鉄道&バス乗り継ぎ旅(シチリア州) 2.イオニア海沿いを走る鉄路に沿って乗り継ぎ旅(カラブリア州) 3.ローカル私鉄に乗って半島めぐり旅(プーリア州) 4.狭軌の私鉄と小さな路線バスで 奇岩の田舎町をめぐる旅(バジリカータ州) 5.アペニン山脈の別世界の廃線跡を バスで乗り継ぎ旅(アブルッツォ州〜モリーゼ州) 6.アルプスのふもとの小さな町を ローカル鉄道VSバス乗りくらべ旅(ヴァッレ・ダオスタ州) 7.伝統と神秘の不思議な島、 鉄道&バス乗り歩きの旅(サルデーニャ州) 8.イタリアの中にあるドイツ「南チロル」を再発見する旅 (トレンティーノーアルト・アディジェ州 ボルツァーノ自治県) [あとがき]より いくらAIが発達しても、到着が遅れている列車を待って田舎の駅で暇を持て余したり、田舎の路線バスに乗り遅れそうになって地元の人の助けを借りたりする経験はできない。そんなことが経験できるのは現地で旅をするからこそだ。おこがましい言い方だが、そうしたイタリアの列車やバスの「罠」にはまり、それを乗り越えた数だけ、人間として成長してきたような気がする。 私より700年も前に生きたイタリア人のマルコーポーロは、「旅は私の学校だ」と言ったのだそうだが、まさに同感である。どうやら、この学校からは、しばらく卒業できそうにない。 2024年12月 イタリアに向かう飛行機の中で 二村高史 |
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