No.2568 【阪神】阪神なんば線が「第8回日本鉄道賞」を受賞!(1/2)
ほりうち(ccbu8181) 2009-10-19 13:00:09  

平成21年10月14日

阪神電気鉄道株式会社
西大阪高速鉄道株式会社


 阪神なんば線が「第8回日本鉄道賞」を受賞!



 西大阪高速鉄道株式会社(本社:大阪市西区、社長:嶋井敬司)が建設主体、阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、社長:坂井信也)が運営主体として今年3月20日に開通しました「阪神なんば線」が、このたび「第8回日本鉄道賞」を受賞いたしました。

 これは、日本鉄道賞表彰選考委員会により、多数の応募の中から、難波を経由して神戸と奈良を結ぶ広域ネットワークの形成と、大阪都心西部の鉄道ネットワークを拡充するなど関西圏の活性化や利便性向上への貢献が評価されたものです。

 また、阪神電気鉄道では、同賞の受賞を記念して、記念ステッカーやポスターの掲出などを実施し、受賞を広くお知らせするとともに、受賞記念イベントを実施するなどして沿線の皆様とともに喜びを分かちあいます。

 なお、今回の受賞を受けましての、阪神電気鉄道からのコメントは以下の通りです。



 【受賞コメント】


・阪神電気鉄道(株) 代表取締役社長 坂井信也

 この度、阪神なんば線の新線区間の開通が高く評価され、栄誉ある「日本鉄道賞」を受賞させていただく運びとなり、誠に有り難く、光栄に存じます。

 この阪神なんば線の開通により、近畿日本鉄道様との間で、関西で初めてとなる大手民鉄の相互直通運転が実現し、ファッショナブルな神戸・三宮と歴史ある古都・奈良が乗換えなしで結ばれることとなりました。また、新線区間に新設した三つの駅は、いずれも大阪市営地下鉄線又は南海線と接続することとなり、大阪都心部において、新たな都市鉄道ネットワークが形成されることとなりました。

 さらに、阪神電車としては、神戸・阪神地域と、大阪の2大中心地であるキタ(梅田)・ミナミ(難波)の双方を直接結ぶこととなり、神戸・阪神地域と大阪中心部との交通の便が一層高まったのではないかと考えております。

 この阪神なんば線の整備事業の歴史を振り返りますと、昭和34年に当社の千鳥橋駅・難波駅間の延長計画が認可され、昭和39年にその一部である千鳥橋駅・西九条駅間を開業いたしました。その後、諸般の事情により長期の工事中断のやむなきに至りましたが、平成13年の地下高速鉄道整備事業費補助制度の拡充によって、国、大阪府及び大阪市から多くのご支援をいただく仕組みができたことで事業を再開することができ、今般、念願の開通を果たすことができました。

 この間、多くの皆様にご支援、ご協力を賜り、改めて厚くお礼申し上げます。

 お陰様で、阪神なんば線は、開業以来、多くのお客様にご利用いただいておりますが、当社といたしましては、今回の受賞を機に、引き続き安全で快適な輸送の提供に注力いたしますとともに、関西圏の更なる発展に貢献できますよう、より一層努力してまいる所存でございます。

 皆様におかれましては、今後とも、阪神なんば線をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



・阪神電気鉄道(株) 常務取締役都市交通事業本部長 藤原崇起

 今回、阪神なんば線の新線区間の開通により、当社が「日本鉄道賞」を受賞いたしましたことは、鉄道事業に携わる者として、非常に大きな誇りでございます。

 この阪神なんば線の開通により、神戸・阪神地域と、大阪ミナミの中心である難波、そして、国際観光都市である古都・奈良が1本の路線で結ばれ、阪神沿線の皆様が難波や奈良方面へ、近鉄沿線の皆様が神戸方面へという、異なる趣を持った街の新たな交流が始まりました。

 阪神間から奈良を周遊できる「奈良・斑鳩1dayチケット」という企画乗車券は、この4月から8月までの間で発売がそれまでの約9倍になりました。また、神戸まつりが開催されました7月19日の三宮駅の乗降人員が、例年の7月の土休日の平均に比べて約24%増となりました。このうち、難波・奈良線方面からのご利用が約47%となるなど、阪神線が観光目的でもご利用いただくようにもなりました。

 また、今年の夏の高校野球大会においても、奈良や和歌山、更には名古屋方面から、阪神甲子園球場の最寄り駅の甲子園駅まで阪神なんば線をご利用いただき、出場高校の応援に来られるお客様を多く拝見いたしました。

 更に、昨年、開業前に沿線の大学や高校を訪問し、阪神なんば線のご紹介をさせていただきましたところ、学校の入試案内に記載していただいたり、近鉄沿線や阪神沿線の学校が入試説明会を相互の沿線で開催していただいたりしました。今年度に入って、これまで阪神線内では見かけなかった制服を着た学生の皆さんを多く見かけるようになり、各学校の通学範囲が大きく変化したことを改めて感じました。

 通勤定期のお客様向けには「Osaka どっちも定期」という仕組みを導入しました。これは、新線区間の定期をお持ちのお客様にキタ(梅田)でも乗り降りしていただけるというものですが、対象となる定期をお持ちの方のうち、約4分の1の方が梅田で乗り降りされており、特に金曜日のご利用が多くなっております。阪神電車が、神戸・阪神地域と大阪の2大中心地であるキタ(梅田)・ミナミ(難波)の両方とを直接結ぶ路線となったことを利用したこの仕組みをお客様に便利にお使いいただいていることが拝察されます。

 このように、阪神なんば線をご利用になられたお客様から「便利になった」というお喜びの声を聞かせていただきますと、我々も、この事業に取り組んできて本当に良かったと心から嬉しく思う次第であります。

 来年は、奈良で平城遷都1300年祭が開催されます。これを機に、阪神沿線の方にもっと奈良・大阪ミナミへと足を運んでいただけるよう、より一層の情報発信をしてまいりたいと存じます。

 この阪神なんば線の開通が、公共交通の利用促進、更には関西の活性化につながりますよう、安全で快適な鉄道サービスの提供に一層取り組んでまいる所存でございますので、今度とも変わらぬご利用を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

発言URL: https://www.railforum.jp/ftrain/app/bbs.php?Xbno=59&Xvno=2568